大人のクレバーな選択、「Sクラスクーペ」V6モデル
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大人のクレバーな選択、「Sクラスクーペ」V6モデル

メルセデス・ベンツ「Sクラスクーペ」は、全長5mの大柄なボディにたった2枚だけのドアを持ち、優美なスタイリングが与えられた、じつに贅沢なモデルだ。2016年3月、このSクラスクーペのラインナップに、初めてV6エンジンを搭載した「S400 4MATICクーペ」が加わった。V6、V8、V12エンジンが揃った同シリーズで、ボトムレンジを受け持つ。だが、その仕様や装備は上級モデルとほぼ同じ。これは、魅力的なモデルなのではないだろうか?

Sクラスクーペ・シリーズ初のV6エンジン搭載

「SEC」「CL」と、名前こそ時代によって変化しているが、メルセデス・ベンツのフラッグシップモデル、Sクラスには代々クーペモデルが用意されてきた。現行モデルは、2014年に日本上陸を果たした「Sクラスクーペ」である。

当初は「S550 4MATICクーペ」「S63 AMG 4MATICクーペ」「S65 AMGクーペ」の3モデルが導入されたが、2015年にシリーズ唯一の右ハンドルモデル、「S550クーペ」を追加。さらに今回、シリーズで初めてV6エンジンを搭載する「S400 4MATICクーペ」を投入し、同一車種でV6、V8、V12が選べるという、贅沢なラインナップが完成した。

新たに登場した「S400 4MATICクーペ」のV6エンジンは、3.0Lツインターボで、最高出力367PS、最大トルク500Nmを発生。7速ATに、盤石な走りを実現する4WDシステム「4MATIC」が組み合わされる。

標準仕様のインテリアでも至れり尽くせり

内外装の仕様や装備は、上級モデルの「S550 4MATICクーペ」に準じたもの。最適な車間距離を自動でキープし、車線維持もサポートするなど安全性を高めてドライバーの疲労を軽減する「ディストロニック・プラス(ステアリングアシスト付)」をはじめ、安全装備もすべて標準装備となる。

標準仕様のインテリアは、ブラック、または「ポーセレン」と呼ばれるセラミックカラーの本革に、ダークウォールナットウッドのパネルが組み合わされた、落ち着いたもの。空気清浄機能とパフュームアトマイザー機能が搭載される「エアバランスパッケージ」や、バックレストやショルダーなどを細かく調整することができる「マルチコントロールシートバック」、広大な面積を持つ「パノラミックルーフ」も標準装備され、至れり尽くせりだ。

上級グレードと遜色のないパフォーマンス

標準仕様でも十分な装備だが、さらに自分好みの仕様に仕上げるための2つのオプションパッケージも用意された。ひとつはスポーティで精悍なスタイリングを実現する「AMGライン」。フロントバンパーやサイド・リヤスカートがスポーティなものに変更され、ホイールは20インチAMGマルチスポークアルミホイールに。ホイールから覗くブレーキは、ドリルドベンチレーテッドディスクに変わる。

もうひとつは、「レザーエクスクルーシブパッケージ」だ。標準のレザーシートが、上級モデルに標準装備のナッパレザー仕様となる。また、このオプションには、LEDハイパフォーマンスヘッドライトに47個のスワロフスキーをあしらった「スワロフスキークリスタルヘッドランプ」とカップホルダーカバーのスワロフスキークリスタルアクセント、夜間の安全性を高めるナイトビューアシストも装備される。通常のブラック、ポーセレンに加え、クリスタルグレーの内装色が選べるのもポイントだ。
ボディカラーは、熟成された赤ワインのような「ルビーブラック」、宝石のように深く豊かな色彩を持つ「エメラルドグリーン」(メイン写真と下の写真)など、全10色。街で見かけるSクラスクーペは、ブラックやホワイト、シルバーが多いが、せっかくのパーソナルクーペである。ビジネススーツを脱いでカジュアルジャケットを着るように、自分らしい装いに仕上げたい。

「S400 4MATICクーペ」は、現在のSクラスのラインナップからすればエントリーグレードということになるが、パフォーマンスは十分、もしくはそれ以上。むしろ、無駄のないクレバーな選択といえるかもしれない。

Text by Muneyoshi Kitani