電子ペーパー採用のフレキシブルな学習型リモコン
- 40男が嗜む逸品 -

電子ペーパー採用のフレキシブルな学習型リモコン

この世には、すっきりしたリモコンというものはなぜ少ないのか。1度も押したことのないボタンや覚えられない機能など全部要らないから必要なものだけを残し、複数の家電のリモコンを1台にまとめてしまえたら…。そんなささやかで微妙に切実な願いを叶えてくれるのが「HUIS REMOTE CONTROLLER」。ソニーのクラウドファンディング&Eコマースサイト「First Flight」で実現した、まさに「こんなのあったら買う!」をカタチにしたリモコンだ。

様々な「リモコン問題」への新たなアプローチ

散乱していてもまとめて置いてあっても部屋の美観を損ねる、思いがけず電池が切れている、物理ボタンの反応がだんだん悪くなる、そもそも見た目がいまひとつ…。ことほどさように、家庭における「リモコン問題」は多様かつ意外にストレスフルなもの。そんなお悩みを可能な限り解消しつつ、家の中のUI(ユーザーインターフェース)をより良くしようという試みがある。UIから暮らしを快適にすることをテーマにしているソニーの「HUIS(ハウス)プロジェクト」の第1弾、HUIS REMOTE CONTROLLER「HUIS-100RC」だ。複数の家電機器のリモコンから必要なボタンだけをピックアップしてまとめることができる——それだけなら、ユニバーサル型/学習型などと呼ばれる既存のリモコンと何が違うのか、という意見もあるだろう。このHUIS-100RCは、まさにインターフェースが違うのだ。
省電力で常に表示ができる電子ペーパーを搭載、そのスクリーンをタップし、フリックすることで操作する。リモコン本体上で複数の家電リモコンの必要なボタンだけをまとめ、カスタマイズすることも可能。しかもその登録・設定も非常に簡易な操作で行うことができる。登録可能な家電は30台まで。1画面の中に、同時に複数の家電の操作ボタンを表示させることもでき、それらのカスタム済み画面を切り替えて使うことも当然できる。さらに2016年度中に公開予定のPC向け無料カスタマイズアプリ「HUIS UI CREATOR」を使えば、好きな画像を背景に設定するなど、より詳細かつ自分好みに画面と機能をアレンジできる。

アップデートもカスタマイズもできるリモコン

シンプルで美しい本体は、高さ123×幅68×最大厚み24mm。背面が手にフィットするようにシンプルなカーブでデザインされており、立てて置くこともできる。加速度センサーで持ったことを感知して素早く反応するため、非常にリモコンらしい自然な動作を達成しているのも嬉しい。さらに、視認だけでなく音や振動できっちり操作感を表現してくれる。電子ペーパーだけあって、充電式の内蔵バッテリーは最大で約1カ月間(100回/日の信号送信の場合)照明、AV機器、エアコンなどの主要なメーカーに対応しており、更に今後もソフトウェアアップデートが随時行われる予定。

これほどのクオリティで、つまりは本気モードで作られたリモコンだけあって、さすがに価格はやや高め。しかし、とことん快適なUIにこだわって考え抜かれたHUIS-100RC、試してみる価値はありそうだ。

Text by Nin Onodera

Main Photo by (c)2016 Sony Corporation