大ヒット車種のSUVモデル、メルセデス・ベンツGLC
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大ヒット車種のSUVモデル、メルセデス・ベンツGLC

メルセデス・ベンツが売れている。2015年の販売台数は、グローバル、日本のいずれも過去最高を更新。2016年2月の世界新車販売も、前年同月比11.8%増で、36カ月連続で前年実績を上回った。躍進の一端を担っているのがSUV人気で、販売台数は前年同月比48.5%増。セダンの印象が強いメルセデス・ベンツだが、2016年は「SUVイヤー」をテーマに掲げている。その端緒を開いたのが、2016年2月に日本販売が始まった『GLC』だ。

日本の道路に最適のサイズと取り回しの良さ

「GL」はメルセデス・ベンツのSUVモデルを表す。『GLC』は『Cクラス』のSUVモデルだ。『Cクラス』は、言わずと知れた同社の中核車種。日本の道路や駐車場でも扱いやすい大きさや必要十分な動力性能が高い評価を得て、ベストセラーモデルとなっている。『GLC』が、それらの強みを踏襲していることはいうまでもないだろう。

その一例がボディサイズだ。全長4660×全幅1890×全高1645mm。最小回転半径は5.7mと取り回しがしやすいサイズ。しかしながら、短いオーバーハングにクーペのようなルーフライン、長いホイールベースは、最新のメルセデスデザインを踏襲。コンパクトでも高級感ある佇まいとなっている。

日本の道路に最適のサイズと取り回しの良さ

室内空間は、前後席ともに広い。特に後席は先代に比べて57mm拡大し、ゆったりとしたスペースを確保。足元スペースも34mm拡大し乗降時の快適性が大きく改善した。

また、550L(VDA方式)を確保したラゲッジルームの積載性は、セグメントトップクラス。後席バックレストを倒せば最大1600L(VDA方式)まで拡大できる。40:20:40の比率で前方に倒せる分割可倒機構も備えているので、幅広い使い分けができるのもポイントだ。

コンパクトSUVながら充実のエンジンや足回り

パワートレインには、最高出力211PS/155kW、最大トルク350Nmを発揮する2.0L直列4気筒ターボエンジンを採用。組み合わされるトランスミッションは、現在市販されているトルクコンバータ式トランスミッションの中で最も変速段数が多い9速オートマティックトランスミッション「9G-TRONIC」だ。ひとつのギアが受け持つ速度域が狭く、変速ショックとエンジン回転数の上昇が抑えられるので、静粛性と燃費の両方を高いレベルで実現している。

足回りには、「アジリティ・コントロール・サスペンション」を採用。走行状況に応じてダンパー内のオイル流量を変化させ、減衰力を調整するセレクティブダンピングシステムを備えており、通常走行には快適な乗り心地を、ハードな走行時には最大限の減衰力を発揮してくれる。

また、全天候型フルタイム四輪駆動システム「4MATIC」により、エンジントルクを前輪33%、後輪67%の比率で配分。様々な天候や路面状況下で最適なトラクションを発揮してくれる。

コンパクトSUVながら充実のエンジンや足回り

走りのセッティングは、「ダイナミックセレクト」で、自分好みに調整可能だ。快適性を優先する「Comfort」、燃費が向上する「ECO」、スポーティなドライビングが愉しめ「Sport」、エンジンやトランスミッション、サスペンション、ステアリングなどのパラメーターを個別に設定できる「Individual」の5つのモードから選ぶことができる。

『Cクラス』と同じ最新の安全システムを搭載

安全性能では、『Cクラス』の売りのひとつでもある「インテリジェントドライブ」を標準装備。クルマの周囲をほぼ360度カバーするカメラとレーダーによる複合的なセンサーシステムによって、先行車両、横断車両、後方車両、対向車、歩行者などを検出し、位置を特定。状況を判断して、アクセル、ブレーキ、ステアリングを自動でアシストしてくれる。

走行状況や天候に合わせて、「カントリーモード」「アクティブライトシステム」「ハイウェイモード」「フォグランプ強化機能」「コーナリングライト」の5種類を使い分ける「LEDインテリジェントライトシステム」も全車に標準装備された。

国産・輸入車を問わず、コンパクトSUVは群雄割拠する市場となっている。『Cクラス』という大ヒット車種のSUVモデルが参入することで、市場がより活気付くのは間違いないだろう。

『Cクラス』と同じ最新の安全システムを搭載

Text by Tsukasa Sasabayashi