クラス唯一のオープンモデル『MINIコンバーチブル』
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クラス唯一のオープンモデル『MINIコンバーチブル』

1959年に産声を上げた『ミニ』は、当初の基本設計をそのままに2000年まで販売された。日本での人気が高まったのは、1980年代の『ローバーミニ』からだ。1990年代以降、世界的には販売に苦しんでいた『ミニ』が生きながらえたのは、日本での人気による部分も大きかったといわれている。『ミニ』そのものは2000年まで生産されたが、製造元のローバー社は1994年にBMW傘下となり、2000年に『ミニ』ブランドだけを残して、他のブランドは売却されてしまう。そして、BMWは2001年に新モデル『BMW MINI』を開発、市場に投入することとなる。『ミニ』の伝統的なデザインテイストを踏襲しながら、BMWの最新技術で生まれ変わった『BMW MINI』は、「プレミアム・スモール・コンパクト」の先駆けとして日本市場でも大ヒット。2004年にはコンバーチブルも発売された。

すべてを一新した『MINI』のオープンモデル

今回発表された『MINIコンバーチブル』は、最新世代の『MINI 3ドア』をベースにしたオープンモデルだ。初代から数えると第3世代となり、すべてを一新したフルモデルチェンジにあたる。とはいえ、そこは『MINI』だけあり、基本的なコンセプトはしっかりと踏襲された。

エクステリアは、丸型ヘッドライト、六角形のフロント・グリル、独特のキャビンデザイン、前後の短いオーバーハングといったデザインアイコンを採用。電動ソフトトップの開閉状態に関わらず、『MINI』らしさを演出している。
また、電動ソフトトップの生地にはユニオンジャック模様を織り込むことができるようになり、より高級感や個性が演出されている。ちなみにこの電動ソフトトップは、時速30km/hまでなら走行中でも開閉可能。急な天候の変化にも対応できる。
インテリアもキープコンセプトだ。初代から採用されている円形デザインやトグル・スイッチは健在。また、「オープンモデルは屋根を開けたときにインテリア=エクステリアになる」といった考えから、シートには「レザー・チェスターモルト・ブラウン」が準備された。

実用性に加えて、所有欲を刺激する仕掛けも

コンバーチブルでは、屋根を収納するスペースが必要な関係上、後部座席や荷室の広さが犠牲になることがある。しかし、『MINI コンバーチブル』の後部座席は先代モデルに比べ、横方向に約30mm、前席との足元スペースを約40mmも拡大させて快適性を高めた。

また、トランク容量は先代モデルに比べ約40L拡大して、ルーフオープン時に160L、クローズ時に215Lを確保。幌の後端を跳ね上げることで開口部が広がる「イージー・ローディング機能」を搭載することで、荷物の出し入れにも考慮している。

装備面では、「歩行者検知機能付前車接近警告」や「衝突被害軽減ブレーキ」「アクティブ・クルーズ・コントロール」といった安全機能をしっかりと押さえたうえで、「MINIロゴ・プロジェクション」というユニークな機能も搭載している。これは、ドライバー側ドア・ミラー内蔵のLEDよりMINIのロゴを地面に照射することで、乗り込む際のドライバーの高揚感を引き出す仕掛け。こういった遊び心は、所有欲を満足させてくれる。

右肩上がりで販売台数を伸ばす超人気モデル

動力性能は、走りにこだわるBMWの哲学に基づいた安定感と独特なゴーカートフィーリングが両立。ドライビングプレジャーを楽しむことができる。その動力性能の要が、3タイプのエンジンだ。新型『MINI コンバーチブル』は3つのグレードから構成されており、パワートレインはそれぞれ異なる。

『MINIクーパー コンバーチブル』は、最高出力100kw(136PS)、最大トルク220Nmを発生する1.5L直列3気筒エンジンを搭載。『MINI クーパーS コンバーチブル』は、最高出力141kw(192PS)、最大トルク280Nmを発生する2.0L直列4気筒エンジンが搭載される。

そして、レーシング・スピリットを引き継いだ走りを特徴とするハイ・パフォーマンス・モデル『MINIジョン・クーパー・ワークス コンバーチブル』(下の写真)は、最高出力170kW(231PS)、最大トルク320Nmと『MINI』史上最強のパフォーマンスを実現。また、エクステリアデザインも、専用デザインのエアロ・ダイナミック・キットが標準装備され、精悍な佇まいとなっている。
実は、2015年における『MINI』の販売台数は、2009年比の200%。毎年、右肩上がりで販売台数を伸ばしている。そして、今回の『MINI コンバーチブル』投入により、さらなる販売台数の伸びを狙っているという。

「プレミアム・スモール・コンパクト」セグメントのオープンカーでありながら、大人4人が乗れて荷物も積める実用性。ゴーカートフィールなドライビングプレジャーを満喫できる走行性能。そして、ひと目で『MINI』とわかるデザイン。これらを併せ持つ『MINI コンバーチブル』は唯一無二の1台だ。『ローバーミニ』の時代から『ミニ』ブランドを愛する日本市場で人気を博すのは間違いないだろう。

Text by Tsukasa Sasabayashi