BMW「X4」のハイパフォーマンスモデル「M40i」登場
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BMW「X4」のハイパフォーマンスモデル「M40i」登場

クーペのように流麗なボディを持つBMWのSUV「X4」に、「Mパフォーマンス・オートモビル」がチューニングを施した「X4 M40i」が登場した。X4の高性能モデルに位置づけられるM40iは、エンジンコンポーネントの一部をM3/M4と共有し、インテリジェント4輪駆動システム「xDrive」にも専用チューニングが施されるなど、よりスポーツ性を高めたモデルである。

専用のエクステリアパーツが演出する“違い”

X4は、2014年にデビューしたクーペのようなスタイルのSUV。BMWでは、これを「スポーツ・アクティビティ・クーペ」と呼ぶ。2008年に発表されたX6で開拓した新しいカテゴリーのクルマだ。X4は、X6の弟分にあたり、「M40i」はX4シリーズの高性能モデルである。M135i、M235i クーペに続くMパフォーマンス・オートモビルの第3弾として2016年1月に世に送り出された。

もともとスポーティな仕立てのエクステリアは、一見しただけでは従来からある「Mスポーツ」と変わらない。しかし、目を凝らせば、キドニー・グリルやドアミラーがサテンクロームとなっていることがわかる。「フェリック・グレー」と呼ばれるこのペイントは、M135i、M235i クーペでも採用されるMパフォーマンス・オートモビルを象徴するカラー。この専用カラーのエクステリアパーツと、20インチの「Mライト・アロイ・ホイール」が、さりげなくノーマルモデルとの違いを主張する。ことさら高性能をアピールしない“大人の演出”だ。

高出力エンジンに、鍛え上げられたシャシー

エンジンは、直列6気筒3.0Lツインパワーターボエンジン。その最高出力は265kW(360ps)/5800rpm、最大トルクは465Nm(47.4kgm) /1350-5250rpm だ。BMW Mパフォーマンスが手がけたこのエンジンは、一部コンポーネントをM3/M4と共有するほか、鍛造クランクシャフトなどを採用した本格派。オイルクーラーも追加装備し、スポーツ走行にも対応する。0-100km/h加速は、わずか4.9秒だ。
エンジンの高出力化に合わせてシャシー性能も鍛え上げた。4輪駆動システム「xDrive」は、よりスポーティな走りを実現するため、後輪側により多くの駆動力を配分するよう設定され、コーナリング時の駆動力を最適化する「パフォーマンス・コントロール」を採用するなど、M40i専用チューニングが施されている。スプリングやスタビライザーが増強されたり、よりクイックなハンドリングを実現するためキャンバー角が増加されたりと、サスペンションにも独自のメニューが加えられた。電子制御ダンパー「ダイナミック・ダンピング・コントロール」も装備する。

大人の欲望をすべて満たす贅沢がここにある

M40i は、X4のハイパフォーマンスモデルであると同時に、X4シリーズのトップグレードとしての役割も担っている。そのため、インテリアの仕様や装備は豪華そのもの。ネバダレザーシートが標準装備となり、Mスポーツデザインのステアリングホイールやブラッシュド・アルミのトリムが、エクステリアと同じくさりげなく主張する。よりエレガントな内装がお望みなら、オプションでウッドトリムを選択することも可能だ。
また、最新のモデルらしく、ドライバー支援システム「ドライビング・アシスト・プラス」、またX4シリーズとしては初搭載となる「レーン・チェンジ・ウォーニング」も装備された。他のグレードではオプションとなる、「ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)」も標準装備となるなど、トップグレードらしい装備の充実も見逃せない。

日常を忘れさせてくれるクーペライクなスタイリング、オールラウンドに活躍するSUVの走破性、そしてBMW Mパフォーマンスが手がけた第一級のパフォーマンスと“駆け抜ける喜び”…。M40iは、大人の欲望をすべて満たしてくれる、実に贅沢なクルマである。863万円という価格はけっして安くはないが、クーペ、SUV、スポーツセダンの要素をすべて備えていると思えばバリューは高い。この不思議なスタイリングに少しでも魅力を感じたなら、きっとよき相棒になってくれることだろう。

Text by Muneyoshi Kitani