十二単を表現した1箱1万円の超高級ティッシュ
- 40男が嗜む逸品 -

十二単を表現した1箱1万円の超高級ティッシュ

日本人の4人に1人が花粉症とも言われる現代。春先になるとくしゃみや鼻水が止まらなくなるという方も多いことと思う。そんなツラい症状の必需品が、柔らかなティッシュペーパー。そこでおすすめしたいのが、優雅で上質な「十二単ティッシュ」だ。

和の色を表現した柔らかな紙

七宝焼や漆など「和」のイメージのカラーティッシュを数多く手がけてきた、トイレットペーパーやティッシュペーパーのほか、パッケージ、加工紙など紙製品を中心とした商品を製造販売する大昭和紙工産業。持てるノウハウと高い技術力を活かしたこれまでにない商品を作りたい、という思いから生まれたのが十二単ティッシュだ。

その名の通り、日本人の美意識や繊細な色感覚によって生み出される「かさねの色目」を表現しているという十二単ティッシュには、桜、緋(ひ)、蘇芳(すおう)、橘(たちばな)、菜の花、若緑、苗色、常磐緑、わすれな草、瑠璃、桔梗、藤という和色を表現した12色の柔らかなティッシュが収められている。

丁寧な仕事が生み出す贅沢な仕上がり

色を愛でる楽しさや華やかさ、わくわくする気持ちを届けたいということから製品開発がスタートしたという十二単ティッシュ。1箱144組(288枚)で価格は10,000円(税込み)だが、それは丁寧な仕事と手間を知れば納得のプライスとなっている。

まず普段工場で作られている白のティッシュと違う色にするため、製造する機械を一度丸ごと洗浄する必要がある。つまり12色の十二単ティッシュのためには13回洗浄(最後に普段の白へ戻すために洗浄が必要)しなければならないのだ。しかも前に使った染料が機械に残っていると次の色味に影響するため、細かなところまで徹底的なクリーニングが必要となる。
またティッシュが非常に柔らかなので機械詰めできず、熟練の技を持つ工員がひとつひとつ丁寧に手作業で箱詰めしているそうだ。その箱も12色のティッシュを着物に見立て、たとう紙で包んで匂い袋を入れ長持やたんすに大事にしまうイメージからデザインされた、金振りの和紙を使った上品なパッケージとなっている。そのティッシュケースを藤色の風呂敷で包んで、十二単ティッシュはようやく完成となる。誕生日プレゼントや贈答用、見舞い品として購入する人が多いというのもうなずける高級な仕上がりだ。
引き出すごとに色が変わり、使うたびに箱に入れられた匂い袋がほのかに香る、優雅で贅沢な十二単ティッシュ。美しい色味ときめ細やかで柔らかな肌触りは、憂鬱で暗くなりがちな季節と気持ちを明るく、そして華やかにしてくれることだろう。

Text by Tamotsu Narita