往年の名連載、完全再録中!  愛してるのひと言がどうしても言えない。――試みの地平線 第36回
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往年の名連載、完全再録中!  愛してるのひと言がどうしても言えない。――北方謙三「試みの地平線」第36回

16年間365回にわたるHDP史上最長連載にして、雑誌そのものの代名詞的存在とさえいわれる名物連載だった「試みの地平線」。当時、30代後半だった先生が、読者の投稿に同じ目線で「相談ではなく、対談のつもりでやっていた」という熱さで応えたあの連載を、当時そのままに再録、連載中!

愛してるのひと言がどうしても言えない。

俺は今、心の底から「愛してる」と言える女がいる。が、しかしだ。俺は190㎝、100㎏のすげーデカくてデブな、ただの男だ。今までさまざまな女に恋したが、ほとんどふられた。だから臆病になってしまって告白できネー。もし告白して、その後、今のように仲よくやってる関係をつぶしたくない。デートはたまにする。でも言えない。三ヵ月考えても答えがでない。アドバイスもうれしいが、北方さんだったらどうするかを教えてほしい。
(東京都 バービーボイズ 17歳)

北方先生の返答。

具体的な戦略を指示すると、まずデートを定期なものにもっていく。例えば、土曜日は俺のためにとっておいてくれよ、土曜日デートしようぜ、と言う。映画を観に行くでもなんでもいい。とにかく毎週土曜日にデートするようになったら、土曜日の男という印象が彼女の中に植えつけられよう。で、三回や四回デートすれば、ただお茶を飲んで話をするだけじゃ、つまらなくなってしまうよ。それから先は方法とかなんとかじゃなくて、手を伸ばさなきゃだめだね。歩く時に肩に手を回すなりして、人がいない時にパッとキスをすること。そこで「愛してる」と言うのも手だし、そこで言えなかったらCまでもっていって「愛してる」と言えばいい。とにかく行動を起こすしかないのだよ。

※今号では1987年6月25日号掲載分を再録しました。

Text by Hot-Dog PRESS編集部