私服は“5色のみ”!加藤浩次、装いのルール
- 男の嗜み見聞録 -

狂犬から司会者へ。加藤浩次の印象を真逆に変えたファッションの秘訣

かつては破天荒、誰にでも噛み付く芸風で「狂犬」ともいわれた加藤浩次も、いまや浅野情報番組「スッキリ!!」の司会者として朝の主役に大変身。情報番組やバラエティで活躍する加藤浩次さんに、仕事で着る“衣装”と普段着る“私服”に対する向き合い方を伺った。

メガネ選びから楽しんだ、仲間と作った自由な舞台

「今回のライブの衣装はメガネがポイントなんです。番組で一度ご一緒したメガネ専門のスタイリストさんにお願いしたら、予想以上にたくさん持ってきてくれて。あれだけあると選ぶのも楽しいですよね」

加藤浩次さんが“座長”を努めたコントライブ『イルネス製作所』の衣装合わせの話。加藤さんが選んだのは、ぼってりと黒光りする大ぶりのウェリントン。メガネに隠されたとある“機能”が、物語の鍵となる重要な小道具だ。

「衣装に関しては結構こだわりますよ。着ている人に印象を聞くんですよ。『演じるキャラクターとして、似合うと思う?』って。ライブは中山さんというスタイリストが担当していて、きんちゃんと呼ぶ親しい仲です」

おぎやはぎの矢作兼さんや俳優の六角精二さんら6人の才能が集結した舞台は、このたびDVDが発売になった。振り返ると「自由に作れた」という。

「だってこれで2回目ですからね。今回意識したのは、全員が立つようにということでした。あとは慣れもあって、準備も含めてかなり楽しくやれた気がしますね」

仕事におけるスタイリングは基本的には「おまかせ」

一方、「自由に」やれない仕事もある。加藤さんは「仕事なのだから自由もなにもない。やるだけ」だというが、たとえば毎朝出演している『スッキリ!!』は、自発的に始めたライブとは真逆の“乞われて”始めた仕事といえる。お馴染みの明るめなジャケットスタイルがお馴染みだ。

「あれはスタイリストの池田くんですね。スーツではなく、ジャケットスタイルでやろうと最初に決めたんですよ。普段チェック柄の服を着ることなんてまずないですね。というか、衣装に文句はいいませんよ」

好き嫌いはないということだろうか。

「う〜ん、しいていえば、厚手の服は苦手というくらいですかね」

5色のカラーを選んでおけば私服選びは迷わない!

そんな人だからして、この日の服装も実にラフだ。

「僕は何年か前から決めたんですよ。黒、白、グレー、ブルー、紺以外は買うのをやめようって。お店に行って『今年はこれが流行っています』『お似合いですよ』って言ってくるじゃないですか! それで冒険して真っ赤なニットとか買って家で着てみるじゃないですか。恥ずかしいんですよね。それで自分がよく着る服の色なんだろうなって考えたら、その色以外にないんですよ」

それでこの5色。そう決めてからというもの、煩わしさから解放されたらしい。

「朝起きて時間なくても、適当にバーッと着て似合うし」

小物に関してはこだわるのが加藤浩次流、装いの楽しみ方

一方、小物にはこだわる。

「時計は好きですね。雑誌もネットも見ますよ。特にセイコーが大好きで、安いものも含めて10本くらい持っています。やっぱり優秀なんですよ。頑丈で狂わないですから」

今日のものは「マリーンマスター プロフェッショナル」の限定モデル。シンプルなフェイスにゴールドの差し色がポイントの、使いやすそうな自動巻きだ。そして足もとは「アディダス オリジナルス」のホワイトをチョイス。

「アイテムを買うときはやっぱり春と秋ですね。よくスタイリストさんから洋服買い取る人いるじゃないですか。おれはほとんど買い取らないですね。シンプルで楽な装いが、なんだかんだで一番かなって思えるようになりました」

Text by Masayuki Kisyu

Photographs by Kazuya Hayashi