儲けのチャンス?「電力ガス自由化」注目株は
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儲けのチャンス?「電力ガス自由化」注目株は

来年から始まるエネルギー大改革。まず2016年4月に電力の小売が自由化され、さらに2017年4月には、都市ガスの小売も自由化される。この大きな変革の波を控えて、仕込んでおくべき銘柄とは? 注目すべき電力・ガス関連株についてカブドットコム証券・投資情報室・投資アナリストの藤井明代さんに聞いた。

■今回のアドバイザー
投資アナリスト
藤井明代さん

カブドットコム証券株式会社投資アナリスト。2014年4月より同社の投資情報室メンバーに加入。高度な売買手法や相場解説などを初心者の方にも分かりやすい解説を行うことに定評がある。「こちカブ」(ラジオNIKKEI)のパーソナリティとしても活躍(月曜担当)

「電気ガス自由化」で市場はどう変わる?

藤井さん「これまで大手の電力・ガス会社がほぼ独占していた市場が、自由化により開放されます。電力の市場規模は7.5兆円、ガスは2.4兆円、合計で約10兆円と非常に大規模なものです。この巨大市場の需要を取り込もうと、異業種からの参入発表も相次ぎ、携帯の通信料金とのセット販売など様々な顧客囲い込み競争が激化しています。

関連株の代表的な存在としてはまず、電力とのセット売りで話題の東京ガス(9531)や大阪ガス(9532)、日本瓦斯(8174)など。異業種からの参入を発表した楽天(4755)、ソフトバンク(9984)も注目を集めています」

知っておきたい注目銘柄はコレ!

藤井さん「上記に挙げた電力・ガス関連株に加えて、日本ユニシス(8056)、NTTデータ(9613)、日立(6501)、NEC(6701)などのシステム関連企業に注目しています。例えば、日本ユニシスはクラウド環境で利用可能な電力事業を運営するための顧客管理システムを2014年12月から販売していますし、NTTデータは新電力事業者向けのトータルサポートサービスを2015年6月からスタートしました。

自由化に向けて、家庭の電力の使用量を計測するスマートメーターや、可視化するためのHEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)、新規参入企業の管理システムなどの需要が増えることが、これらの企業にとって追い風になると見ています」

電力・ガス関連銘柄に投資する際の注意点は?

藤井さん「新規参入企業も多くなっており、競争激化が予想されます。投資先の電力・ガス事業が企業全体の収益に与える影響がどの程度なのか、将来の見通しも含め、しっかりチェックする必要があります。

また、投資先1銘柄だけでなく、株式市場全体の相場状況や類似企業の値動きをチェックし、割安感が出たところでの購入することをおすすめします。株式を購入した後はあらかじめ利益確定や損切りのタイミングを決めておくことも重要です」

最後にアドバイザーからひと言

「電力・ガス自由化により10兆円規模の巨大市場が開放され、今までの勢力図が大きく変わる局面を迎えそうです。変化を投資のチャンスと捉えて、株式投資を続けていただきたいです」

Text by Takako Minoshima