英国紳士の優雅さを具現化したジャガーの旗艦『XJ』
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英国紳士の優雅さを具現化したジャガーの旗艦『XJ』

『XJ』はジャガーのラグジュアリーサルーンであり、フラッグシップに位置する。現在のモデルは2010年デビューの4代目となるが、初代のデビューは1968年。すでに50年近く歴史を刻んできた名車だ。そんなジャガーを代表する1台である『XJ』の2016年モデルは、2015年末から発売されるとアナウンスされていたが、いよいよ11月4日より受注が開始された。

デザイン一新のフロントグリルと豊富なカラー

2016年モデルは現行モデルと同様に、ボディのすべてにアルミニウムを使用した軽量モノコック構造。クラス最軽量を実現し、これまでと同様の快適性と機能性を備えている。

エクステリアには多少の変更が加えられた。ジャガーの伝統である艶やかでダイナミック、そしてピュアな美しさはそのままに、フロントグリルをサイズアップしてデザインを一新。イルミネーションが印象的な「ダブルJ」デザインのフルLEDヘッドランプを採用し、新たな表情を演出している。
同じく、テールランプにも、ジャガーを象徴する「J」デザインが採用された。また、全17色と豊富なエクステリアカラーが準備されているのも、特徴のひとつだろう。

クラフトマンシップが感じられる優雅な室内

インテリアには繊細なクラフトマンシップが息づいている。ダイヤモンドキルテッドステッチを施したレザーシートには、耐久性を高めるツインニードルステッチを採用し、ラグジュアリーな雰囲気が一層感じられるデザインとなった。
新開発のバーチャル・インストルメント・ディスプレイ、「12.3 インチTFT インストルメント・クラスター」の採用もトピックスのひとつだ。デジタルメーター類だけでなく、ドライバー専用のフルスクリーン・ナビゲーション・ディスプレイとしての活用も可能で、進化したインターフェースを提供してくれる。

また、コマンドセンターには、8インチ静電式タッチスクリーンのインフォテインメント・システム「InControl Touch Pro」を採用。直感的なタッチ操作やホーム画面を自由にカスタマイズすることができる。

5.0リッターV8エンジンによる余裕の走り

もちろん、かつてル・マンを制したジャガーのフラッグシップだけあり、走りにも妥協はない。搭載されるエンジンは、ラインナップによって3種類が用意された。

『XJ 2.0 Luxury』は「2.0 リッター直列4 気筒ターボ」、『XJ 3.0 Luxury』『XJ Premium Luxury』『XJ Portfolio』では「3.0リッター V型6気筒スーパーチャージャー」を搭載した。

そして、スポーツグレードとして"R”の名を冠する『XJR』と、最上級モデルとして新たに追加された『XJ Autobiography Long Wheelbase』では、「5.0リッター V型8気筒スーパーチャージャー」が鼓動を刻む。ちなみに、最大出力とトルクが最も大きい『XJR』のエンジンは、0-100km/h加速がわずか4.6秒、最高速度280km/hを実現している。

これら心臓部が生み出すパワーは、左右後輪へのトルク配分を制御する「電子アクティブ・ディファレンシャル」や1秒間に最大500回継続的に車両をモニタリングし、状況に合わせてダンパーを調整する「アダプティブ・ダイナミクス」などにより安定した走行性能へ昇華され、乗り心地と操作性の向上へとつながっている。

英国車には独特の魅力がある。それは、ドイツ車がもつ機械としての正確さやイタリア車が持つ色気、アメ車のマッシブさのどれとも異なる、「優雅さ」といったところだろうか。

「ジャガー」もまた、「優雅であること」を良しとするイギリス紳士に鍛えられたメーカーである。そんな「ジャガー」のフラグシップである『XJ』は、成熟した大人にこそ似合う。

Text by Tsukasa Sasabayashi