暴力的加速と優雅な外装、新しい『コンチネンタルGT』
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暴力的加速と優雅な外装、新しい『コンチネンタルGT』

2015年3月3日、ジュネーブモーターショーで公開された『ベントレー コンチネンタルGTシリーズ』の新モデル。日本でのデリバリーは秋頃とアナウンスされていたが、10月末から「ベントレー全国開催ツアー」と銘打ち、全国各地のショールームや高級ホテルでいち早く閲覧できる機会が設けられた。これはベントレーとしては初の試みだ。現行型の登場から約4年半を経て発表された新モデルへの大きな期待がうかがえる。

パワーアップと効率化がなされた改良エンジン

クーペとコンバーチブルからなる『コンチネンタルGTシリーズ』は2003年にデビュー。2010年にモデルチェンジを果たし、2代目へと進化した。今回は、2代目となって初めての大幅改良だ。「コンチネンタルGT W12」のエンジンをパワーアップして効率化、また内外装もブラッシュアップされている。フルモデルチェンジではないが、ビッグマイナーといっても差し支えない進化である。

6.0LツインターボW12エンジンの改良点は3 つ。まず、エンジンの最高出力が575 PS(423 kW)から590 PS(434 kW)に向上、最大トルクは700 Nm から720 Nm にアップした。出力向上と同時に、アクセルを軽く踏み込んで走行するときに12 気筒のうちの6 気筒を休止する「気筒休止システム」を採用することで、燃費も最大で5%向上。複合モード燃費は約7.1km/L を実現した。
リアは、空力を考慮してトランクリッド後端部の形状を変更。リアバンパーは形状を見直しワイド化することで力強さを表現した。また、足回りには20インチと20インチの新デザインホイールが加わり、生まれ変わった美しいエクステリアの完成度を高めている。

細かな変更でラグジュアリー感が増したインテリア

インテリアでの大きな変更点はLED照明の採用。運転席のインストルメントパネルのメーターや表示をはじめとして、コンソールの周辺のブライトウェアが現代的な印象に様変わりしている。
細かい点では、ダイヤルベゼルやシフトレバーなどのデザインやシートのパターなどにも変更が加えられている。
今回は、4ドアラグジュアリーセダンである『コンチネンタル フライングスパー』にも手が加えられた。ラグジュアリーなオプションが充実し、注文仕立てにより自分好みの味わいにより近づけられるようになっている。

内装の高い質感などからそのラグジュアリーさばかりに目が行きがちだが、『コンチネンタルGT』は、まぎれもないドライバーズカーだ。折しも、『コンチネンタル GTスピード』が、最高速度331km/hを記録したという発表もあったばかりだ。しかも、最高速度に達するまでの時間はわずか76秒だったという。この暴力的な加速と優雅な内外装という極端な二面性こそが、『コンチネンタルGT』が持つ本質的な魅力なのだろう。

Text by Tsukasa Sasabayashi