「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の年を締めくくる豪華BOX
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「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の年を締めくくる豪華BOX

2015年10月21日。特に意味を持たず、何気なく過ぎ去るはずだった1日が、30年前に公開された1本の映画によって、世界的な注目を集めるメモリアル・デイとなった。1985年7月、全米で公開された『バック・トゥ・ザ・フューチャー』。当時、飛ぶ鳥を落とす勢いだったスティーブン・スピルバーグのプロデュース作として大ヒットを記録したこの映画は、日本でも12月に公開され、86年の洋画興行収入第1位となった。そして再び2015年。当時の興奮と感動が豪華仕様のブルーレイBOXとなって甦る。

過去と未来、そして2015年の現在ともリンクする名作

とはいえ、この作品は勢いに乗っただけの流行りモノでは収まらなかった。巧みに伏線が張られたハラハラドキドキの脚本。マイケル・J・フォックスやクリストファー・ロイドなど、一世一代のハマリっぷりを見せたキャスト陣。胸躍るテーマソングと、散りばめられた小ネタの数々…。娯楽映画はこうあるべき、と語り継がれるほどの完成度で、あらゆる世代に愛され続ける作品となっていった。そして印象深いのが、まさに2015年の10月21日に向けてタイムスリップするラストシーンなのである。

ファンからの熱い要望に応えて製作され、89年に公開された『Part2』では、ついに2015年の世界が描かれる。自動車は空を飛び、スケートボードも空中に浮かぶ「ホバーボード」に進化。映画館では3D版の『ジョーズ19』が公開され、ナイキのシューズは自動で靴ひもが締まるようになっていた。

映画の設定が現実となった2015年、各メディアは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に出てきた技術が、どれだけ実現できているかを検証した。実際に「ホバーボード」も「自動靴ひもシューズ」も開発されており、ファンは映画の30周年を祝いながら、現実世界の進化と様々なアニバーサリーイベントを楽しんだのである。
(C)1990 Universal Studios and U-Drive Productions, Inc. All Rights Reserved.
その記念日である2015年10月21日に、最も重要なアイテムといえる、映画3部作が収録されたボックスセットがリリースされた。映画本編が、高画質・高音質なブルーレイ・ディスクに収まり、いつでも手軽に観れるなんて、30年前には想像できなかった事態である。

特典映像には幻のアニメ版も収録

ボックスセットは、3枚の本編ディスクに新たな特典映像ディスクを加えた究極の4枚組デラックス・エディション。新規に製作された特典ディスクには「ドク・ブラウンからのメッセージ 2015」、「ドク・ブラウン 世界を救う!」、「タイム・トラベル:デロリアンの修復」、「未来を振り返る」などの特典映像に加え、91〜92年に製作された『バック・トゥ・ザ・フューチャー アニメシリーズ』の2シーズン分の第1話もまるまる入っている。さらに『ジョーズ19』予告編と「ホバーボード」のコマーシャル映像も収録されるなど、アニバーサリーならでは遊び心も満載だ。
(C)1989 Universal Studios and U-Drive Productions,Inc. All Rights Reserved.
2015年のいま改めて『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を観直すと、30年前の記憶と現在の自分、そして映画内の過去と未来が混ざりあって、ちょっとしたタイム・パラドックスに陥ったような感覚になる。他に類をみない貴重な映画体験になることは間違いない。

Text by Gen Ohtani(Seidansha)

Photo by(C)1985 Universal Studios. All Rights Reserved.(Main)