世界最速の“超”高級SUV『ベントレー ベンテイガ』
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世界最速の“超”高級SUV『ベントレー ベンテイガ』

2012年のジュネーブモーターショーで披露されたコンセプトカー『EXP 9F』。当時はこの登場を受けて、「ついにベントレーが高級SUV市場に参入か」との期待が高まったものだ。それから3年、満を持して、ベントレー初のSUVモデルとしてデビューしたのが『Bentayga(ベンテイガ)』である。しかし、「高級SUV市場への参入か」との憶測は間違いだったのかもしれない。ベントレーいわく「ベンテイガは、“超”高級SUVという新しいセグメント」なのだから。

最高速度301km/h、世界最高峰の動力性能

ベントレーは、『ベンテイガ』を「スピード、パワー、ラグジュアリー性でほかを凌駕する世界最高峰のSUV」と自負する。そして、その言葉はけっして大仰なものではない。新開発のW型12気筒6.0リッターツインターボエンジンは、最高出力:447kW(608PS)/5250-6000rpm、最大トルク:900Nm/1250-4500rpm。約2.4トンの車体をたった4.1秒で100km/hに加速させ、最高時速は301km/hにも達する。

これだけの走行性能を支えるには、シャーシのセッティングも重要だ。『ベンテイガ』では、車高、減衰力、ロール制御、エレクトロニックスタビリティ&トラクションコントロール、さらにエンジンとドライブトレーンの各種設定まで、「ドライブダイナミクスモード」の回転式コントローラーで制御が可能。

これにより、オンロード用の走行モードは「スポーツ」「コンフォート」「ベントレー」「カスタム」の4種類から選ぶことができる。オフロード用の走行モードも装備でき、その場合は、「雪道・草道」「土道・砂砂利」「泥道・小道」「砂道」の4種類が選択可能になる。計8種類の走行モードは、他の高級SUVを圧倒する充実振りだ。
また、走行モードと車速に合わせて、コンピューター制御されたエアサスペンションシステムが車高を自動で選択。荒れた路面でも高級車の乗り心地を損なうことはない。

この快適な乗り心地を、いつ、どんな場所でも。そのために、『ベンテイガ』の開発車両は、北極圏を含む五大陸で160万km超を走り抜け、マイナス30度からプラス40度までの気温の中でテストを重ねた。この自信が、『世界最高峰のSUV』を自負する根拠のひとつでもある。

ハンドメイドで生み出される彫刻のような佇まい

『ベンテイガ』で堪能できるラグジュアリーは乗り心地だけではない。ベントレーならではの、彫刻を思わせるエクステリアとインテリアの仕上がりも、荘厳で華麗のひと言に尽きる。その上質な佇まいは、1台1台、英国の本社で熟練技術者らの手によって生み出されている。

エクステリアでは、大型のマトリックスグリルが垂直にそびえたベントレーらしいフロントが印象的だ。その両側には、これもベントレーフェイスとして特徴的な丸目のLEDヘッドライトが配置された。このヘッドライトから始まるくっきりとしたパワーラインは、フロントホイールの上を通ってサイドへと流れ、ベントレーらしい威風堂々とした逞しさを演出している。

キャビンに足を踏み入れると、最高級のインテリアが迎えてくれる。コンセプトは「伝統的なベントレーウィング」。そのイメージを発展させ、新しいコクピットの設計にはドアからドアに流れるような「ダブルウィング」というデザインを採り入れた。
格調高いウッドパネルは58人の専属職人が丹精を込めて製作。また、細部を彩るインテリアトリムに許される誤差は1/10ミリ。これだけの精巧さでレザーやウッドパネル、クロームをはめ込む高い技術は、他の自動車メーカーの追随を許さない。

今後、ロールスロイスやランボルギーニ、アストンマーチンなどのラグジュアリーブランドも「“超”高級SUV」市場に参入の予定だ。その口火を切った『ベンテイガ』は、まぎれもなくベンチマークとしての1台となるだろう。

Text by Tsukasa Sasabayashi