新エンジン搭載で『シトロエン C4』が大幅リファイン
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新エンジン搭載で『シトロエン C4』が大幅リファイン

『VW ゴルフ』を筆頭に、『BMW 1シリーズ』、『プジョー 308』、『ルノー メガーヌ』、『アルファロメオ ジュリエッタ』と、欧州でもっとも激戦区とされるCカテゴリー。そのカテゴリーに属するのが『シトロエン C4』である。現在の『C4』は2代目にあたり、2011年に日本デビュー。そして、今回初のマイナーチェンジが行われた。しかも、かなり大幅なリファインだ。

エクステリアの変更点はライト周りだけだが…

今回の『C4』のリファインは、一見しただけではわかりづらい。エクステリアの変更点はライト周りのみ。フロントマスクには、引き締まったシャープなデザインのハロゲンヘッドライトに、新しくLED ランプが組み合わされた。LED はエンジン始動とともに白色に点灯し、ウインカーと連動して点滅する。もともと個性的な顔だったが、今回のフェイスリフトによって、より精悍でモダンな風貌を手に入れた。
一方、新しいリアのコンビネーションランプは、シトロエン独自の 3D ライトを採用。多数のLED を使用することによって、奥行き深い立体感のある3D視覚効果を生み出している。
オーナーであれば、すぐに気がつく変更点ではあるが、正直、その変化は伝わりづらい。では、なぜ大幅なリファインなのだろうか。『C4』マイナーチェンジの最大のトピックスは、心臓部であるエンジンの刷新にあるからだ。

世界各国のジャーナリストが絶賛する新エンジン

新エンジンには、 ダウンサイジングした次世代ユニット「PureTech 1.2Lターボ」を採用。これは、コンパクトハッチバック『C3』に導入された3気筒 1.2Lエンジンをベースに、最新の直噴システムとターボチャージャーを加え、高い動力性能と環境性能を備えたパワーユニットだ。
ダウンサイジングは欧州ではエンジンの主流のひとつであるが、日本では排気量が下がることで、パワーも下がってしまうと感じてしまう人がいるかもしれない。しかし、「ureTech 1.2Lターボ」は、最新のターボチャージャーにより最高出力は130ps、最大トルクは230Nmを実現。従来の『C4』と比較すると、最高出力は60%、最大トルクは 95%(自然吸気エンジン比)という大幅な向上を成し遂げている。

そのポテンシャルは、世界中のモータージャーナリストも認めるところだ。世界34カ国80名のモータージャーナリストの投票によって決まる「インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー2015 1.0〜1.4L部門」を受賞。低燃費および CO2 排出量削減などのパフォーマンスが高く評価された結果だった。

「PureTech 1.2Lターボ」の能力を最大限まで引き出すのが、トランスミッション「 EAT6」(エフィシェント・オートマチック・トランスミッション)だ。効率を突き詰めることによって、スムースで省燃費、静粛性を高め、より素早く、ダイレクトなシフトフィーリングを実現した次世代型トランスミッションである。

マイナーチェンジ後の『C4』には、ベースグレードに加えて、お得な「Seduction Upgrade Package」もラインナップされるのもトピックスのひとつだろう。大型パノラミックガラスルーフやスマートキー・システム&エンジンスタートボタン、ブラインドスポットモニターシステムなどの装備が20万円でプラスされる。

フランスを代表するシトロエンは実用的な車ながら、こだわりを感じさせる趣味性の高さもある。人とはひと味違う車に魅力を感じるなら、検討の余地がある1台だ。

Text by Tsukasa Sasabayashi