世界に数台、ランボルギーニ特別限定モデルの価値
- 大人のための最新自動車事情 -

【世界限定3台】ランボルギーニ史上超高額モデルの価値を探る

フェラーリにエンツォ・フェラーリやラ・フェラーリがあるように、ポルシェにカレラGTや918スパイダーがあるように、ランボルギーニにも限られた人だけが手に入れることのできる“スペシャルモデル”が存在する。しかも、フェラーリやポルシェより、さらに高価で台数の限られたモデルが…。ランボルギーニはなぜ、希少なスペシャルモデルを生み出すのだろうか? その意味と価値を探ってみよう。

3億6000万円“究極のランボルギーニ”

2013年3月、ランボルギーニはジュネーブモーターショーで創立50周年を記念したスペシャルモデルを発表した。スペイン闘牛史の中でも伝説となっている闘牛の名を付けた「ヴェネーノ」がそれだ。このヴェネーノは、ランボルギーニ史上もっとも高価な300万ユーロ(邦貨換算3億6000万円)のプライスタグがつき、わずか3台だけが生産された限定モデルである。

見るからにただ者ではない雰囲気を漂わせるボディは、究極のエアロダイナミクスを追求してデザインされたもの。シャシーやボディなど各所にカーボンファイバー素材が用いられた結果、「アヴェンタドール」と比べて125kgもの軽量化を実現した。
(C)CarlosR38
6.5リッターのV12エンジンは、アヴェンタドールに比べてプラス50hpとなる750hpを発揮し、たった2.8秒で0-100km/h加速をこなす。
(C)CarlosR38
生産された3台はすべて、発表時の段階ですでにオーナーが決まっていたという。ランボルギーニは同年にオープンモデルの「ヴェネーノ・ロードスター」(330万ユーロ! メイン写真)を限定9台で生産することを発表したが、こちらもすぐに完売となったようだ。

また、少し遡ると、ランボルギーニは2007年に価格100万ユーロ、限定台数20台の「レヴェントン」を発表している(下の写真)。このモデルは2007年のフランクフルトショーで発表されたが、その時点ですでに全数の嫁ぎ先が決まっていた。
(C)Francesco Gasparetti

裕福なコレクターだけが所有できる超高額限定モデル

わずか数台しか生産されない超高額スーパーカーは、なぜ生まれるのか。ランボルギーニは、いうまでもなくスーパーカーメーカーである。そうである以上、やはり“世界一”でなければならない。価格も性能も、永遠のライバルであるフェラーリはもちろん、ケーニグセグやパガーニなどの新興スーパーカーにも負けるわけにはいかないのだ。

また、億万長者やミリオネアという言葉では表せないほど裕福なコレクターの存在も、超高額限定モデルが生まれる理由のひとつである。「ヴェネーノ」や「レヴェントン」が発表時点で完売しているのは、事前にランボルギーニ側がこうした顧客に購入希望を募るためだ。数が限られたスペシャルモデルは、“一見さんお断り”。だからこそ、価値あるモデルとして世界中から注目されるのである。

ランボルギーニは、創始者フェルッチオ・ランボルギーニの生誕100周年に当たる2016年にも、新たなスペシャルモデルを準備しているといわれている。どんなスタイリングをまとい、どんな性能を持って現れるのか。スーパーカーファンならぜひ注目しておきたいところだ。

Text by Muneyoshi Kitani

Photo by (C)djandyw.com(main)