ツインターボエンジンとなった次世代「911カレラ」
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ツインターボエンジンとなった次世代「911カレラ」

伝説の名車と称されるポルシェ911シリーズ。1964年の生産開始から半世紀以上、長きに渡り愛されてきたシリーズがリニューアルを図った。9月11日から予約受注が開始されたのは、「ニュー911カレラ」「ニュー911カレラ カブリオレ」「ニュー911カレラS」「ニューカレラ911カレラS カブリオレ」の4車種。新開発のターボエンジンにより、911は新たなドライビングプレジャーを我々にもたらしてくれそうだ。

自然吸気エンジンから3.0リッターツインターボへ

ひと目で「911」と分かる丸みを帯びた造形、そして、リアにエンジンを置きリアを駆動するRRという伝統を踏襲しつつも、新型911カレラはさらなる進化を遂げた。

これまでの自然吸気エンジンに代わって新モデルに搭載されたのは、水平対向6気筒3.0リッターツインターボエンジン。最大出力はニューカレラが370 PSで、ニューカレラSは420 PSと、どちらも従来モデルより20PSアップしている。

0-100km/h加速はニューカレラが4.2秒、ニューカレラSなら3.9秒と、いずれも従来モデルより0.2秒短縮した。911カレラシリーズで0-100km/h加速が4秒を切ったのは、このニューカレラSが初めてだ。なお、ポルシェは、ニューカレラSの最高速度を308km/hと公表している。

トランスミッションは、7速マニュアルとポルシェ独自のデュアルクラッチトランスミッション「PDK(ポルシェ・ドッペルクップルング)」仕様車が用意された。お好みの“ファン・トゥ・ドライブ”が選択できるのは、従来から続くポルシェらしさである。

ダウンサイジングターボを導入したことからもわかるように、燃費効率も向上している。NEDC(新欧州ドライビングサイクル)により計測された100kmあたりの燃料消費量は、ニューカレラが7.4L(13.5km/L)、ニューカレラSは7.7L(約13.0km/L)で、いずれも高い水準となっている。

次世代技術で高速コーナリング時の安定性が向上

オプションの「スポーツクロノパッケージ」を装着すれば、さらに走りの楽しさが充実する。ドライバーは手元のスイッチで「ノーマル」「スポーツ」「スポーツプラス」「カスタム」の各モードを任意に切り替えることが可能だ。PDK仕様車には「スポーツレスポンス・スイッチ」も備えられており、追い越す必要のある場面などで20秒間、一時的にフル加速できる。場面に応じてドライバーの欲求を具現化してくれるのは嬉しい。

ニューカレラSにはオプションとして「アクティブ・リア・アクスル・ステアリング」も用意されており、高速道路での車線変更時などにみられるハンドリングの“ブレ”を制御してくれる。クルマ本来の“走る”という楽しさへドライバーが集中できるよう、安全性も強化された。
また、エンジンとともに足回りにも次世代の技術が採用された。路面の状況に応じて作動する「ポルシェ・アクティブサスペンション・マネージメントシステム(PASM)」により、高速でのコーナリング時における安定性も向上している。

車とドライバーの意思疎通を充実させる機能

新型911カレラの各モデルには、新開発の「PCM(ポルシェ・コミュニケーション・マネジメント・システム)」が標準装備された。Wi-Fiでスマートフォンと接続し、車内で電話やメッセージの送受信ができるほか、音楽視聴に役立つiOSの「CarPlay」とも連携可能など、ディスプレイ上でのマルチタッチジェスチャによってさまざまな操作が行えるという。せわしない日常の中でも、車内をプライベート空間へ限りなく近づけるための工夫が施されている。

新しい911シリーズは、ハンドルを握るたびに心が躍るという、クルマに本来求められる純粋な“楽しさ”をもたらしてくれる。希少な“RRスポーツ”という伝統を踏襲しつつも、次世代へ続く“風”を我々に感じさせてくれることだろう。

Text by Syuhei Kaneko