Salone in Roppongi
- 40男が嗜む逸品 -

六本木とミラノがデザインでつながる

六本木にある、東京ミッドタウンで現在開催中なのがデザインイベントの「Design Touch」。

その中でも異彩をはなっているのが、建築家・中村拓志さんがてがけるSalone in Roppongiがある。毎年、春にイタリア、ミラノで開催される世界最大のデザイン家具見本市、ミラノサローネで活躍する日本人デザイナー、建築家、日本企業の作品を紹介しようとスタートし、今年で三回目を迎える。

建築とコミュニケーションデザインの接点とは?

今回はイタリアの老舗高級時計ブランドOFFICINE PANERAIを特別協賛に向かえ、その独自の時計哲学を中村拓志が読み解き作品制作を行った。

OFFICINE PANERAIはそもそもイタリア海軍の御用達メーカーが、長い間その技術は門外不出であった。深海でも文字盤を確認できるように、蛍光塗料を開発しダイビングウォッチの先駆者であった。暗闇が広がる深海で、その性能は大いに発揮され、人々から絶大な信頼をおかれるという歴史をもっている。
今回、そのストーリーが形となったインスタレーション(空間構成)のタイトルは「Diving Bell」。

かつて人が海への憧れから創り出したプリミティブな潜水球をアート作品へと仕上げた。
鉄球は日本のすぐれたもの作りの象徴ともいえる絞り技術を用い、また球体の中はシームレスで無限空間を作り上げている。

球体の中に頭を入れると、中では照明、音楽の演出が行われて、約80秒の深海体験を楽しむことができる。
そんな中村拓志さんに話を聞いた。
「建築はいつも敷地の大きさやスペースが決められた有限の世界で仕事をしているので、今回の取り組みを考えるうちに湧いてきたのが「無限の空間」を作りたいということです。

無限と有限のバランスは実に意味が深く、意識し無限を知ることで有限の大切さを知ることができると思いました。ダイビングベルに入ったら、それぞれが想像の翼を広げて、イマジネーションで無限の世界をぜひ感じて欲しいと思っています」