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『太陽にほえろ! 1986+PART2 DVD-BOX』(9万円+税)の豪華な中身とは?

刑事ドラマの原点であり、最高傑作として、いまもなお語り継がれる伝説的な作品『太陽にほえろ!』。あの印象的なテーマソングの響きを耳にするだけで、全力疾走で犯人を追う刑事たちの姿や、七曲署のデスクで渋い魅力を醸し出していた“ボス”こと、石原裕次郎が思い浮かべる人も多いはずだ。この伝説的ドラマのDVD-BOXシリーズが長い年月を経てついに完結した。

全718回、連続ドラマとしては異例の長寿番組

『太陽にほえろ!』は、1972年(昭和47年)7月21日に放送開始。それまでの刑事ドラマは事件そのものや犯人に焦点があてられることが多かったが、『太陽にほえろ!』は刑事たちの捜査に賭ける情熱や葛藤、そして新人刑事の成長ドラマを軸にしたストーリーを展開。特に、萩原健一が演じた「マカロニ刑事」の活躍と、その衝撃的な殉職シーンは大きな話題となり、続いて登場した「ジーパン刑事」(松田優作)の強烈なキャラクターは一世を風靡。高視聴率ドラマとして人気を不動のものとした。

さらに時代とともに、「テキサス」(勝野洋)、「ボン」(宮内淳)、「スコッチ」(沖雅也)、「ロッキー」(木之元亮)、「スニーカー」(山下真司)など、新人刑事が次々と登場。熱く燃える新人たちを、「山さん」(露口茂)、「殿下」(小野寺昭)、「ゴリさん」(竜雷太)、「長さん」(下川辰平)といった七曲署のベテラン刑事たちが支え、そのすべてを石原裕次郎がまとめあげるという布陣が完成。連続ドラマしては異例ともいえる長寿番組となっていく。そして、『太陽にほえろ!」は、1986年(昭和61年)11月14日に最終回を迎えることになる。全718回、14年間ものロングランだった。

壮大なプロジェクトとなったDVD-BOXシリーズ

この偉大な作品をDVD化するというプロジェクトも、壮大なものとなった。第1弾の『太陽にほえろ! マカロニ刑事編1DVD-BOX』がリリースされたのが、2002年の7月。その後、時代ごとに切り分けたボックスセットが発売され続け、ついに2015年6月『太陽にほえろ! 1986+PART2 DVD-BOX』により完結を果たした。こちらは足掛け13年、ボックスの総数は25。『太陽にほえろ!』のすべてを詰め込んだ、マニア垂涎のコレクターズアイテムとなった。
各DVD-BOXには、当時の貴重なスチール写真が満載の豪華なブックレット、出演者が当時を振り返るインタビュー映像、新録のオーディオ・コメンタリーなど、貴重な特典がたっぷりと詰め込まれている。最終巻『太陽にほえろ! 1986+PART2 DVD-BOX』の特典ディスクには、「いま振り返る『太陽にほえろ!』~その誕生から終焉まで~」と題したアンソロジーメイキングを収録。竜雷太、長谷直美などの出演者と、当時のプロデューサによる座談会など、ここでしか聞けない秘話が満載だ。

『太陽にほえろ!』をいま観直すと、子供の頃はただカッコ良いと思って観ていた刑事たちが、様々な葛藤を抱えながら、刑事という職務や人生に向き合っていたことが伝わってくる。秋の長い夜、あらためてじっくりと鑑賞したいドラマだ。

Text by Gen Ohtani(Seidansha)