3つの革新で生まれ変わった新型『Audi TT』
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3つの革新で生まれ変わった新型『Audi TT』

1998年に初代『Audi TT』が登場して以来、累計販売台数は50万台以上となる。初代は「デザインアイコン」として、2台目は「スポーツアイコン」として、アウディを代表するスポーツモデルとなった1台が、9年ぶりにフルモデルチェンジを果たした。3代目となる新型『Audi TT』をひと言で表すなら「プログレッシブアイコン」だろう。この車には、3つの革新(プログレッシブ)がある。

近未来を感じさせる「アウディバーチャルコックピット」

ひとつめの革新は「デザイン」だ。アーチ型ルーフライン、丸く張り出したホイールアーチ、大型のアルミ調フィラーキャップ、インテリアの丸型エアベントなど、初代から受け継がれてきた『Audi TT』のアイデンティティは健在。加えて、ボンネット上に移された「フォーシルバーリングス」のエンブレムや6角のシングルフレームグリルなどにより、新時代のアウディスポーツであることを明確に表現している。

特に、「フォーシルバーリングス」がボンネット上に配置されるのは、フラッグシップモデルである『R8』と同じ形状。新型『Audi TT』がよりスポーツ性能に力を注いだことを感じさせる。
ふたつめの革新は、そのスポーツ性能である。『Audi TT』の特徴は、高張力スチールとアルミを多用したコンポジット(複合)構造の軽量ボディ「ASF(アウディ・スペース・フレーム)」。新型ではこの「ASF」がより進化し、先代よりも17%の軽量化と23%のねじり剛性向上を実現したという。エンジンはターボチャージャー付2.0リッター直列4気筒。先代よりもパワーとトルクが211PS/350Nmから230PS/370Nmに向上しているほか、燃費効率も13.0km/Lから14.7km/Lに改善している。

もちろん、アウディの代名詞のひとつ、フルタイム4輪駆動システム「quattro」も健在だ。日常的な運転状況では駆動力は前輪にのみ伝達されるが、前後輪に速度差が生じるか、全開加速や高速コーナリングなどで高いトラクション能力が必要と判断されると、4輪に駆動トルクを分配してくれる。また、簡単なボタン操作で走行モードを選べる「アウディドライブセレクト」は、選択モードに応じて、アクセルペダル、「Sトロニック」、「quattroフルタイム4輪駆動」、「オートエアコン」などの制御マッピングが自動で調整される。

最後の革新は「テクノロジー」だ。クラス初のフルデジタル多機能メーター「アウディバーチャルコックピット」を全モデルに採用。メーターパネルが収まる場所に、高解像の12.3インチデジタル液晶ディスプレイを配置し、速度、エンジン回転数などのメーター表示のほか、ナビゲーション やインフォテイメントシステムのディスプレイ機能もすべて統合した。また、対向車や先行する車両の存在を検知して自動的にライトの部分的マスキングを行う「マトリクスLEDヘッドライト」を設定することで、常時ハイビームでの走行を可能にして、夜間の視界が大幅に改善している。

「クーペ」に加えて「ロードスター」と「TTS」もライナップ

今回は、『Audi TT Coupe』に加えて、『Audi TT Roadster』、『Audi TTS』もライナップ。『ROADSTER』は、50km/h以下なら走行中でも開閉が可能な電動ソフトトップを採用したオープントップモデル。2+2の『Coupe』に対して2人乗りだ。
『TTS』は高出力エンジンと「quattroフルタイム4輪駆動」を搭載したAudi TTの高性能バージョン。エンジンは通常の『TT』よりも出力が56PS、トルクが10Nm高い、出力:286PS/トルク:380Nmにパワーアップ。内外装の各部に専用のデザイン処理を施しているほか、ダンパー減衰力をアクティブに制御する「アウディマグネティックライド」を標準装備にしている。
新世代のアウディを感じさせる新型『Audi TT』。人が持つ根源的な楽しみを引き出すドライビングプレジャーと最新のテクノロジーが融合した夢の1台だ。

Text by Tsukasa Sasabayashi