レクサスのSUVフラッグシップモデル『LX570』
- スーパーカーブランド【LEXUS】 -

レクサスのSUVフラッグシップモデル『LX570』

トヨタが展開する高級車ブランド「LEXUS」。1989年にアメリカでデビューして以来、現在は世界65カ国で販売されている。日本への逆輸入は2005年。今年は、日本での「LEXUS」販売が始まって10年目となる節目の年だ。そのメモリアルイヤーに満を持して国内デビューしたのが『LX570』である。

『ランクル200』をベースにしたラグジュアリーカー

海外では、1996年の初代発売以来、高級大型SUVとして確固たる地位を築いている『LX』は、「LEXUS」のSUVライナップにおけるフラッグシップモデルとなる。競合車種はメルセデス・ベンツ『Gクラス』やキャデラック『エスカレード』といったところだ。

ベース車両はトヨタ『ランドクルーザー200』だが、醸し出す雰囲気はまったくの別物といっていいだろう。ボディサイズは国内で販売されるSUVでも最大サイズの全長5065×全幅1980×全高×1910mm。これは『ランドクルーザー200』よりもわずかに大きい。フロントマスクには、LEXUSの象徴であるデザインアイコン「スピンドルグリル」を採用。また、フロントは下部を厚くすることで堂々とした安定感が生まれている。サイドビューは、伸びやかで厚みのあるダイナミックなアンダーボディが特徴的だ。そして、リアビューは力強いスタンスと洗練された造形が、本格SUVとしての力強さとフラッグシップとしてのラグジュアリー感を表現している。
ヘッドライト部には、LEXUS初となる「LEDシーケンシャルターンシグナルランプ」を採用。先進性を演出するとともに、ターンシグナルが流れるように点灯し、右左折時の注意喚起を高めてくれる。

もちろん、インテリアもフラッグシップに恥じない。金属、革、本木目と異なる素材のコントラストを際立たせ、上質感を演出。水平基調のインストルメントパネルにより、車両の姿勢状態を容易に把握できるなど、本格SUVとしての基本性能も確保した。

国内最大級のエンジンを搭載しオン・オフロードを駆け回る

『LX570』は、エクステリア、インテリアのラグジュアリー感に目を奪われがちだが、世界一の悪路走行性能を誇るとも言われる『ランドグルーザー200』がベース車両だけあって、その本質は最大安定傾斜角44度、登坂能力45度を誇る本格的な走行性能の高さにある。

エンジンは国内市場でも最大級のV8・5.7リッターで、2000rpmから最大トルクの約90%を発生させるワイドなトルクが特徴だ。このエンジンとスーパーインテリジェント8速オートマチックを組み合わせることで、オンロードでは伸びやかな加速を、オフロードでは低・中速域での力強さを発揮する。
また、6つのモードから選択できる「ドライブモードセレクト」を搭載。走りと燃費のバランスを調整してくれる機能で、LEXUS初となる「CUSTOMIZEモード」では、パワートレーン、シャシー、空調の各制御の組み合わせを自由に選択でき、ドライバーの嗜好に応じた走行モードを実現できる。走りを支える高剛性ボディは、フレームとキャビンを分離させる構造。ロードノイズや振動が伝わりにくく、快適な室内環境を提供してくれるのも魅力のひとつだ。

巨大な車体を快適に操るための装備も充実。車両周囲の状況確認を4つのカメラでサポート。ドライバーの死角になりやすい車両周囲の路面状況が確認できる。狭い道が多い日本では、路肩への幅寄せなどに効果を発揮しそうだ。また、LEXUSで初めてオフロード走行時の車両下の状態やタイヤ位置の確認が可能となる「アンダーフロアビュー」も設定されている。ほかにも、LEXUS初の「乗降モード」があり、エンジンを切ると車高が下がり、乗降性を高めてくれるという心遣いもラグジュアリーSUVならではだ。

最新技術がいかんなく搭載されたSUVフラッグシップ『LX570』。日本市場で10年の歴史を重ねてきた「LEXUS」が考える次の10年の方向性が垣間見える1台である。

Text by Tsukasa Sasabayashi