南青山の隠れ家焼肉店で幻の黒毛和牛「かつべ牛」を
- 舌の肥えた肉好きへ 間違いのない名店 -

南青山の隠れ家焼肉店で幻の黒毛和牛「かつべ牛」を

焼肉店というと、騒がしい店内にたちこめる煙の匂い、という印象が強いが、最近は大人向けのシックな店も増えている。南青山の「焼肉 碧山」も、そんな隠れ家的な高級焼肉店だ。供されるのは「黒毛和牛の雌」にこだわった、その日おすすめの肉。それにあわせたワインやシャンパンの選択肢も豊富で、食道楽な大人のための一軒といえるだろう。

「黒毛和牛の雌」にこだわった、その日最高の肉

神宮外苑のほぼ向かい、青山通りを一本裏に入った細い路地の角にひっそりと佇む「焼肉 碧山」。店を囲むように生い茂る緑に黒を貴重としたエントランスが映え、焼肉店とは思えない落ち着いた雰囲気である。この店のこだわりは「黒毛和牛の雌」。

「雌牛は雄と比べてサイズは小さいのですが細胞の数が同じなので、肉質がやわらかくて美味しいんです。そこで当店では産地やブランドは限定せず、料理長がその日に選んだ、もっともいい状態の黒毛和牛の雌の肉をお出ししています」とマネージャーの伊藤綾子さん。そのため部位によって産地が違うのも当たり前。とにかく、その日、一番美味しい肉がいただけるというわけだ。

また、幻の黒毛和牛と呼ばれる出雲の「かつべ牛」も数量限定で提供されている。

「かつべ牛は餌にこだわって育てられているため、臭みがなく、さらに他のA5ランクの黒毛和牛に比べてオレイン酸の含有量が多いんです。そのためしっかりサシが入っているお肉でも、胃もたれしにくいんですよ」(伊藤さん)

年間約40頭しか出荷されないうえ、関東の焼肉店で出しているのは、唯一、この店だけというから、ぜひ一度は味わってみたい。
定番の部位に加え、たっぷりの山葵に上質なカルビを漬けた「わさびカルビ」などの香味焼きや、薄切りで特大の「炙りミノ」といった変わり種のメニューもあり、飽きないのも嬉しい。

緑に面したカウンターでしっとりと大人な夜を

店内に足を踏み入れると、まず壁一面のワインセラーが目を引く。泡、白、赤ともに5,000円程度のリーズナブルなものから、オーパスワンやCHラトゥールなどかなり値の張るものまで、かなり充実したラインナップだ。
「赤、白ともにKENZO ESTATEのワインは人気がありますね。また、“ジョエルゴット カベルネソーヴィニヨン815”(8,000円)や“スタッグスリーブ カベルネソーヴィニヨン アルテミス”(17,000円)などは、口の中にのこる渋みが少なく、お肉とのバランスはとてもいいと思います」とは伊藤さん。

3フロアある店内は、大きめのテーブル席やカウンター、2名から10名まで対応できる大小の個室など、多様なシーンに対応できるレイアウト。テーブル席も磨りガラスのパーテーションで仕切られていてプライベート感が保たれているので、グループでの会食や接待など、いろいろな使い方ができそうだ。席数も多いので、急に食事の予定が入ったときにも比較的、対応してもらいやすい。いざというとき40男の強い味方になってくれる一軒だ。
ちなみに女性と二人で行くときには、ガラス窓に面した2階のカウンターがおすすめ。腕がふれあう距離でならんで座り、肉を焼きつつ、食べる。親密な相手とゆったり美味しい時間を堪能するには最高のシチュエーションだろう。

Text by Shoko Iwane