40男、至高のグルメガイド/至極の焼き鳥をソムリエ厳選のワインで愉しむ
- 女性を喜ばせる!大人のデートコース -

至極の焼き鳥をソムリエ厳選のワインで愉しむ

女性を食事に誘いにくい印象のある焼き鳥店。特に初デートの場合、40代男性のチョイスとしては敬遠されがちではないだろうか。しかし、焼き鳥の名店「鳥幸」が、6月に恵比寿にオープンさせた「鳥幸 French」は、むしろ女性と訪れたい店だ。同店は全席白木カウンターの店内で、焼き鳥にワインを合わせるという新しい提案をしている。こだわりの地鶏を使用した焼き鳥の一串一串に、日本を代表するソムリエである大越基裕氏がワイン合わせた“ペアリング”は、ワイン好きの女性にも喜ばれるに違いない。さらに、店名にもなっているフレンチを取り入れた前菜があるのもうれしいポイントである。

丹精込めて育てられた甲斐路軍鳥の焼き鳥

恵比寿神社にほど近いビルの3階にある「鳥幸French」を訪れると、まず全席白木のカウンターに目を奪われる。その上に並べられているのは、細身の線が美しいワイングラス。焼き場はカウンター席からほどよい距離感にあり、女性の服に匂いがつかないようにするための工夫が凝らされている。
焼き鳥は、山梨にある中村農場のオリジナル地鶏“甲斐路軍鳥”をメインに新鮮な鶏肉だけを選んで使用する。甲斐路軍鳥は、環境と餌にこだわり、普通の鶏の2倍から2.5倍の日数をかけて育てられるため、軍鶏独特の歯ごたえのある味わいに加え、繊細な旨味がある。また、それぞれの部位ごとの特徴に合わせ、焼き加減とタレを変えているのも特筆すべき点だろう。甘めの濃いタレにつけられた特上レバーは、ぜひ食べておきたい一本(メイン写真)。刺身でも食べられるほど新鮮なささみのさび焼きは、レア目な火入れで仕上げられる(下の写真)。ソレリースやちょうちんなどの希少部位も揃う。
この焼き鳥に合わせるワインは、ソムリエ・大越基裕氏が選んだ世界各地の逸品。大越氏は、「国際ソムリエ協会」(A.S.I.)の「インターナショナルA.S.I.ソムリエ・ディプロマ」という最高の資格の一つを持ち、銀座のフレンチの老舗「レカン」などで活躍した日本を代表するソムリエだ。2013年に独立し、現在は日本とフランスを往復しながら活動している。また、店には常駐のソムリエがいるので、グラスやボトルで注文する際にオススメのワインを聞くことができるのも心強い。

串一本のためだけにソムリエが選んだワイン

「鳥幸French」を訪れたら、焼き鳥では珍しいコース料理を注文したい。焼き鳥それぞれのネタに、大越氏がワインを合わせた“ペアリング”を楽しめるからだ。部位それぞれの特徴やタレの味に、大越氏がもっとも相性のいいワインをチョイス。一串のためだけにグラスに注がれるワインが、口の中でマリアージュするのを体感できるだろう。最初はさっぱりとした白ワインから、だんだんと濃い赤ワインに、こうした変化を楽しむのもいい。ワインは一串あたり30~40mlなので、お酒に強くない女性でも安心だ。

前菜には、フレンチの華やかな料理が揃う。たとえば、旬の野菜をつかった、元気野菜のテリーヌは、鳥のだしを使用。フレンチながらも、和のテイストをいれることで焼き鳥に合う料理に仕上げられている。焼き鳥をメインにしたコースを引き立たせる前菜なのだ。焼き鳥だと野菜を食べられないことが多いが、このお店では見た目も華やかなフレンチの前菜を味わえる。
傍らの女性と白木のカウンターに座り、選りすぐりの地鶏の焼き鳥と名ソムリエが取り揃えたワインの“ペアリング”を愉しむ。40男なら、こういうデートのバリエーションも知っておくべきではないだろうか。

Text by Taisuke Seki(euphoria FATORY)